ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)は日本人の約半数が感染しています。若い世代の感染率は低く、高齢者の感染率は高くなっています。ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜を傷つけ胃炎が起こり、時間をかけ慢性萎縮性胃炎となり、胃・十二指腸潰瘍、胃がんへと進行する場合があります。ピロリ菌を除菌すれば、慢性萎縮性胃炎は改善し潰瘍や胃がんの発生がかなり抑制されることがわかっています。
対象者
除菌治療の保険診療適応範囲
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胃MALTリンパ腫
- 特発性血小板減少性紫斑病
- 早期胃がんに対する内視鏡的治療後
- ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
※⑤については、ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査で、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認することが必要です。
診療曜日 | 火曜日(8:30〜12:00) |
---|
治療方法
下図は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
除菌治療は胃がんや潰瘍を著明に抑制する治療方法ですが、必ず全員が除菌に成功するわけではありません。一次除菌に失敗した場合は、薬を替えて二次除菌を行ないます。日本ヘリコバクター学会の報告による除菌成功率は、一次除菌で70~90%、二次除菌で80~90%です。
また、除菌が成功しても胃がんのリスクが完全に消えるわけではないため、定期的にドックや検診などでヘリコバクター・ピロリの検査や内視鏡検査を受けることをお勧めします。