. .
. .
.

 はじめに

 財団法人熊本県健康管理協会が予防医学の専門機関として設立されたのが昭和47年(1972年)で、本年はちょうど40年に当たります。
 
 この間、健康に対する国民の意識は向上し、国も自治体も様々な行政施策を打ち出してきましたた。そして、国民の平均寿命は上昇し、世界一の長寿国となりました。しかし、少子化と相まって高齢化が益々進行してきたこともあって、国民の疾病率、疾病のリスクファクターは減少するどころか上昇するばかりです。その結果としての国民総医療費は年々増加し、医療経済、保険財政を圧迫し、わが国の社会保障制度そのものが抜本的改革を迫られています。「健康日本21」や「健康増進法」の制定はその中にあって予防医学の重要性を強調し、国民への更なる奮起をうながしています。

 熊本県も40年前は、厚生統計で見る限り健康度は全国的に必ずしも良い方とは言いがたかったのが現状です。しかし、今、平均寿命をみると女性は全国でも沖縄県に次いで第2位、男性は第3位という高い位置にあり、長寿県にランクされています。我々は、健診と健康教育を運動の二本柱として積極的に県民の健康づくりを支援してきたが、健診事業は日赤の健康管理センターに移譲してきました。健康づくりの理論と支援システムの構築に関する研究、情報の収集等は本会の責務と考えて今後も更に取り組んでいきたいと考えております。

 21世紀は予防医学の時代と認識し、行政、学界、医療関係団体とも密接な連携を図りながら、事業を積極的に推進していきたいと考えています。



 
基本方針

次の事項が熊本県健康管理協会の事業の基本方針です。

1. 厚生労働省が進めるがん撲滅対策及び生活習慣病予防対策としてのがん検診及び
特定健診・特定保健指導の受診率向上等の支援活動えお行う。


2. 高齢化が一層進む人口構成と疾病構造が多様化、複雑化していく中で、高齢者の元気づくり運動を推進。自立老人、元気老人の組織化運動への支援を行なう。

3. 世代間の共生も含めて地域の元気づくりとしての地域振興事業への支援を行なう。

4. 国際的共生への取り組み。JICA,MEJ,その他国際協力事業への協力を行なう。

5. IT による健康情報ネットワーク事業。予防医学事業中央会およびその傘下各県支部との協力、関連行政機関、関連企業との共同事業の開発の提案する。

6. 全国及び地方の予防医学関連団体との情報交換、研修交流および支援事業を行なう。 

日本赤十字社熊本健康管理センター等が行う県民健康づくり運動の一環を担い
協力する。

〒861-8528
熊本市東区長嶺南2−1−1 日本赤十字社熊本健康管理センター内
TEL.096−382−9045 FAX.096−387−8278